仕事から帰宅後、夫や妻に当り散らされていると感じることないですか!?理不尽なことや人格を否定するようなことを急に言われたり、不満をぶつけられたり、もはやモラハラやパワハラとも捉えかねない暴言をぶつけてきたり。そんな時はあまりに急なので、驚いたり、ショックを受けてしまいますよね。

実は、私も経験者で、夫から当り散らされたこともあれば、私が当り散らしたこともあります。当り散らす方としては、思ってもみないことを感情のままに言ってしまったり、いつも気にならないことが急に気になり相手を責めてしまったりします。当り散らされる方としては、「理解してくれてると思ったのに、そんな風に思っていたなんて」と落ち込んだり、「あなただって!」と怒りが湧いてきたりします。

これって実は誰にでも起こりうることなんですよね。一体、「当り散らす夫や妻に何が起こっているのか!?」、実体験も交えて紐解いていきましょう。

「当り散らしてくる」夫や妻の心理とは!?何が起きているの!?

はてな

「当り散らしてしまう」原因は、想像通り「ストレス」。実際に夫から当り散らされている時や私が当り散らしている時は全て、仕事など家庭外で起きることに関するストレスが原因でした。夫の場合は、普段は物静かで理解のある夫なのですが、ストレスが過度に溜まってくると、豹変!「え?この間までは理解してくれていたのに!?いまさら!?」というような不満を口ぐちに言い立てます。

夫の場合、外見ではストレスを抱えているように見えないので、表面的には分からなかったのですが、「当り散らす」ということが出てくると、ようやく「ストレスが溜まっているな」と分かるのです。実際にどんな風に「当り散らす」のかというと、私たち夫婦の例で言えば、

  • いつも同じなのに急に「部屋が汚い」、「片付いていない」と怒り出す
  • 帰宅してもホッと出来ない様子で、その理由は妻の私が原因だと言われる
  • 挙句の果てには、私が居なければどんなに穏やかかと言われる

など、さらりと伝えると上記のような感じなのですが、「俺は被害者だ」とでも言うように感情的に伝えてくるんですよね。これ真に受けるとすごくショック。落ち込みます。でも、よく考えてみると当り散らされている時に相手が主張することって話がオーバーなんですよね。そして、相手が主張してくることが、真実とは限らないわけです。例えば、「帰宅して毎日お前の愚痴を聞くのがストレスなんだ!」と相手が言うとします。でも、実は、たまに弱音を吐く程度で毎日愚痴は言っていないのです。このように、当たられている時に主張されていることと真実にはギャップがあることが多いのです。

では、こんな風に「当り散らす」夫や妻に、何が起こっているのかというと、すごくシンプル。本人が「ものすごく困っている」という状況が起きています。実は、当り散らしている相手に要因があるのではなく、仕事など別の要因で困っていて、精神的にキャパオーバー、困り感からくる不安や怒りなど様々な感情を整理したりコントロールしたりできない状態。どうしたら良いか分からず、目先の安心できる人に対して、当り散らすという手段を取ってしまいます。

でも、「当り散らされる」妻や夫にとっては、たまったもんじゃないですよね。それを真に受けてしまうと、精神的にとてもキツイ。では「当り散らされた」時はどうしたら良いのでしょうか!?

「当り散らす」夫や妻への対処法とは!?NGな行動とは!?

まず、「当たり散らされている」時に相手が人格を否定するようなことを言ったり、傷つくような暴言を吐いた場合でも、それを受け入れる必要はなしです。私の場合、言われるままに受け取り、落ち込む→自分に自信を失くすという悪循環のループを辿っていましたが、それって何の得もないです。その話を受け入れるか受け入れないかは自分で選べることに気づきました。

一番理想なのは、スルーすること。相手が言っていることはスルーして、「あぁ、相手は今困っている状況にいるんだな」と眺めること。ただ、誰でも急に責められたり、傷つくような暴言を吐かれれば驚き、スルー出来ないことってありますよね。そんな時は、一時的にショックを受けたとしても、その後少し落ち着いた時に、「受け入れる必要はない」と思えれば楽になります。

逆にNGなのは、相手の暴言にいら立ち、言い返してしまったり、自分の主張を聞いてもらおうとすること。そもそも、「当り散らしている」人は、人の話しを聞くキャパ(余裕)がないため効果は一切なく、いくら正論をぶつけても変わることはありません。それどころか、倍返しになって返ってきますし、事態を悪化させてしまいます。

でも、急に攻め立てられたら、とっさに言い返しちゃうことってありますよね!?

ありますあります。私の場合はしょっちゅうでした。そういう時は、しょうがなかったと受け入れて、途中で、「あ、そうだ、この人は今すごく困っているんだ」と気づければOKです。我が家の場合、いくら言い返しても、当り散らされている時は止まりません。言い返せば言い返すほど、ヒートアップして何で言いあいをしていたか忘れるほど混乱するので、途中で「あ、そうだ、相手は困っているんだ」と気づけることがあります。途中でも気づけば、その時点からスルー出来るようになり、相手も落ち着いていきます。不思議なんですが、そういうものなんですよね。

それでも「いやいや、途中で気付くのが難しい」という場合は、その場から離れてしまうというのも有効でした。私の場合、怒りが収まらず途中で先に寝てしまったことがあるのですが、次の日になってようやく「当り散らされている」ことに気づき、そこからスルー出来るようになりました。渦中にいる時はなかなか「相手が困っている状況にいる」とは思えないもの。なので、強制的にその場から離れるというのは、有効なのです。寝ちゃうのも良し、散歩に出ちゃうのも良し、少しその場から離れることで、「ああ、今相手はすごく困っている状況にいるんだ」と客観的に見ることができます。

「当り散らす」人も、相手がスルーしているとヒートアップすることなく、だんだんとトーンダウンしていきます。吐き出す相手が、その場から強制的にいなくなることでもトーンダウンするんですよね。そうやって落ち着きを取り戻した頃に、「仕事が大変だよね。いつもありがとうね。」なんて言えたら理想ですよね。当たられている立場として腹が立ちますし、ここまではなかなか難しいところですが、「理解してくれている」と思うと相手は心を開き変わるきっかけになるもの。夫婦関係が、悪化どころかより良好になる可能性があります。

過度な「当り散らし」には注意が必要!我慢は禁物!

注意

誰もが「当り散らす」人になるうるわけですが、それが過度になってくると暴力だったりモラハラとして発展しかねないリスクがあります。あまりにも過度に当り散らしがある場合や、心身に与える苦痛が大きいようであれば、我慢せずに相談機関に問い合わせしてみること強くオススメします。”シェルター”というような、支援先もありますので、心当たりのある方は覗いてみて下さいね。

>>民間シェルター、相談機関一覧(内閣府男女共同参画局)

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